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2007/09/21

<週間ダイジェスト>9月13日~9月19日

19日■金大中前大統領が米で講演

 金大中前大統領が、ワシントンのナショナルプレスクラブで講演し、10月初めに予定されている盧武鉉大統領と金正日総書記との南北頂上会談について、「非核化が主要議題になるだろう。韓国が北朝鮮の核保有を容認しないことを盧大統領は金総書記に伝えるべきだ」と述べた。また、「日本の首相に福田康夫氏が選出されれば、韓日関係は改善される」と期待を表明した。

18日■頂上会談先遣隊が平壌入り

 10月2日から4日まで開かれる南北頂上会談の準備のため、先遣隊が平壌入りし、北朝鮮側と実務協議を開始した。先遣隊は、統一部の李寛世次官を団長に、儀典、警護、通信、報道の各分野の実務担当者35人で構成されている。同隊は4日間滞在し、これまで南北間で合意した協議内容を基に、盧武鉉大統領の移動行程、宿所、会談場、視察地などを検証する。

17日■調整つかず6カ国協議延期

 北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議参加国は、当初予定していた19日からの会合を延期することを決定した。外交筋によると、中国が北朝鮮に提供することになっている重油5万㌧の輸送が遅れていることから、北朝鮮側が同日の協議再開に応じなかったという。中国は当初、韓国に続き重油5万㌧を8月末までに提供すると約束していたが、輸送作業が難航し、スケジュールが遅れている。

16日■鄭東泳候補が一歩リード

 大統合民主新党の党公認大統領候補を選ぶ全国巡回選挙が始まり、鄭東泳候補が済州、蔚山、江原、忠清北道の4カ所中3カ所でトップに立った。4カ所の選挙人名簿17万8091人のうち3万5093人が投票に参加し、鄭候補は1万3910票(得票率43・2%)を獲得、2位は孫鶴圭候補(29・1%)、3位は李ヘチャン候補(27・7%)となった。党内選挙は、秋夕(旧盆)連休後の29日に光州と全羅南道、30日に釜山、慶尚南道で実施される。

15日■大統領候補に権永吉氏

 民主労働党は、全国各地で大統領選挙の候補者を選定する党内選挙を実施し、得票率50%以上を確保した候補がいなかったため、権永吉候補と沈サンジョン候補による決戦投票を実施した。この結果、権候補が得票率52・7%を獲得し、沈候補(47・2%)を退けて同党公認の大統領候補に選出された。権候補は97年に国民勝利21から、02年には民主労働党から大統領選に出馬しており、今回が3度目の挑戦となる。

14日■ロサンゼルスで韓国デー

 米ロサンゼルスのソウル公園で第34回韓国の日記念行事が開幕した。これに合わせて盧武鉉大統領は祝賀メッセージを送り、「海外同胞の姿を見るたびにわが民族の底力を実感する」と称え、「200万人の海外同胞は無一文から汗と涙と不屈の勇気によって各分野で大きな成功を遂げた。つらい海外生活でも故国に対する愛情をなくさず、祖国の民主化と韓半島の平和に力を尽くしてくれたことに心からの尊敬と感謝を捧げる」と述べた。

13日■韓半島和平へ韓米協議開始

 バーシュボウ駐韓米国大使は、韓国国防安保フォーラム主催のシンポジウムに参加し、「韓国政府と韓半島の平和体制構築に向け協議を開始した」と明らかにした。同大使は、平和体制構築についての議論は複雑で、あらゆる事柄を取り扱うことになると指摘、韓国戦争の終結を宣言するだけではなく、軍事的な信頼構築問題も含まれるため、協議には長い時間がかかるとの見通しを示した。