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2008/10/17

<週間ダイジェスト>10月9日~10月15日

15日■ASEMで韓日首脳会談

 韓国のテレビ局YTN(聯合テレビニュース)が、今月24日から北京で開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会合で李明博大統領と麻生太郎首相の初の韓日首脳会談が実現する見通しだと報じた。それによると、2005年以降交渉がストップしている韓日FTA(自由貿易協定)の締結に向けた協議の再開や北朝鮮の核問題について協議する。

14日■米国観光ノービザに

 外交通商部は、米国政府が韓国人観光客の査証免除(ノービザ)を当初予定の来年1月中旬から年内に繰り上げる見通しだと明らかにした。米当局は電子渡航認証システム(ESTA)が構築されれば、可能な限り早期にビザ免除を実施するという。ESTAが整備されれば米当局はインターネットを通じて事前に米国への渡航者の身分照会ができるようになる。これによって韓国人旅行者は年内にもノービザで米国に入国でき、90日間滞在できるようになる。

13日■ネパールとの関係強化

 外交通商部の柳明桓長官は、ネパールのウペンドラ・ヤダブ外相と会談し、両国の人的交流促進と経済協力の拡大、国際舞台での相互協力などについて意見を交換し、両国の関係を強化していくことで一致した。柳長官が、民主的手順を踏んだ新政権の誕生を祝賀し、今後の政治の安定と経済発展に期待を表明したのに対し、ヤダブ外相は、経済発展を政策の最優先課題としていると説明し、韓国政府の支援と民間投資の拡大を要請した。

12日■北朝鮮が黄海で実射訓練

 国防部によると、北朝鮮が黄海の北方限界線(NLL)近くの海上で繰り返し警備艇の実射訓練と仮想対地攻撃訓練を実施している。今月7日には黄海上空で空対艦ミサイル2発を発射しており、北朝鮮警備艇の領海侵犯回数も7回を数えているという。北朝鮮の昨年の領海侵犯は8回だった。これに伴い、南北間の海上衝突が起きる可能性が高まり、韓国軍は監視態勢を強化している。

11日■北のテロ支援国指定解除

 米国務省のマコーマック報道官が特別会見し、北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除したと発表した。北のテロ指定解除は、1988年1月以来20年9カ月ぶり。同報道官は、解除の理由について、「米国が追求してきたすべての要素が核検証パッケージに含まれた」と述べた。これを受け北朝鮮外務省スポークスマンは、「米国が義務を履行したことを歓迎する」と表明した。

10日■金正日総書記の姿なし

 朝鮮労働党が創建63周年を迎え、記念行事のマスゲームを行ったが、重病説がささやかれている金正日総書記の姿はなかった。労働新聞は、金総書記の談話を掲載したが、健康や後継者問題には一切ふれていない。朝鮮中央通信も、党創建記念日に合わせて党幹部や政府首脳が故金日成主席の遺体が安置されている錦繍山記念宮殿を訪問したと伝えたが、金総書記についての言及はなかった。

9日■韓日外相が電話で会談

 外交通商部の文太暎報道官によると、柳明桓長官が中曽根弘文外相と電話で会談し、北朝鮮の核問題、韓日関係などについて意見を交わした。麻生太郎内閣の発足に伴い新たに就任した中曽根外相が、就任のあいさつを兼ねて電話をしてきたもので、両外相は韓日関係のさらなる発展をめざして協力体制を強化していくことや、北朝鮮の核問題の解決に向け、今後も緊密に協力していくことで一致した。