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2008/10/03

<週間ダイジェスト>9月25日~10月1日

1日■軍創建60周年を祝う

 韓国軍創建60周年を迎え、ソウル・蚕室総合スタジアムで記念式典が行われた。式典には韓昇洙・国務総理ら政府関係者と軍関係者、元兵士、一般市民ら6万人が参加し、60周年を祝った。また、江南一帯で軍事パレードが行われ、射程距離278㌔の空対地ミサイル、国産対空ミサイル、自走対空砲、パトリオットミサイルなどの兵器と装甲車など軍の装備が市民に紹介された。

30日■ヒル次官補が訪朝

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補がソウルに立ち寄り、金塾・韓国首席代表と会談したあと、北朝鮮を訪問した。北朝鮮が核施設再稼働の動きを本格化させる中、北朝鮮側に自制を求めるとともに、核申告の検証手続きについて協議した。今回の訪朝は、金正日総書記の重病説を受け、北朝鮮の政策決定過程に変化が生じているかどうかを見極める狙いもあるとみられる。

29日■ベトナムとの関係強化

 外交通商部によると、権鍾洛・第1次官が韓国を訪れたベトナムのブー・ズン外務次官と会談し、両国間の関係強化などについて意見を交換した。両次官は、1992年の修好以来、両国が経済をはじめさまざまな分野で協力を拡大し、友好親善を深めてきたことを高く評価し、持続的な発展に向けさらに交流を促進していくことで一致した。

28日■李大統領が初の訪ロ

 李明博大統領が、金潤玉夫人とともに新政権発足後初のロシア公式訪問に向け城南のソウル空港から特別機で飛び立った。李大統領は、モスクワの駐ロ韓国大使館で開かれた同胞やマスコミとの懇談会に出席したほか、クレムリン宮殿でメドベージェフ大統領と首脳会談を行った。また、プーチン首相らロシア政府関係者、ルシコフ・モスクワ市長らとも会談。さらにサンクトペテルブルクを訪問するなど精力的に日程をこなした。

27日■中国漁船の船長ら逮捕

 全羅南道・西南海で違法操業していた中国漁船を発見し、職務質問しようとした海洋警察官が同船の乗組員に暴行を受け、海に転落して死亡した。木浦海洋警察署は、中国漁船の船長ら乗組員を公務執行妨害致死と排他的経済水域(EEZ)での違法操業の疑いで緊急逮捕した。調査のため漁船に乗り込んだ海洋警察官を鈍器で殴るなどした船員3人については殺人の容疑で起訴する方針だ。

26日■北が南北軍事協議提案

 統一部によると、北朝鮮が南北軍事実務協議を開くよう提案してきた。南北軍事実務協議の開催は今年1月以来、約8カ月ぶり。南北間の対話は、今年2月に李明博政権が発足した後、南北関係が悪化し、6カ国協議関連を除いて途絶えている。北朝鮮が率先して南北対話を呼びかけてきたのは異例で、核問題を巡る米朝交渉が行き詰まるなか、南北対話の再開をテコに対米交渉を有利に運びたいという思惑があるとみられている。

25日■シンガポールと防衛協力

 国防部によると、李相憙長官が韓国を訪れたシンガポールのテオ・チーヒェン国防相と会談し、両国の軍事交流・協力を拡大していくことで一致した。また、李長官が防衛機器の対シンガポール輸出に期待を表明したのに対し、テオ国防相は協力を約束した。テオ国防相は韓国を何度も訪れ、「韓国通」として知られ、今回は、光州の空軍基地や海軍作戦司令部などを視察した。