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2009/10/23

<週間ダイジェスト>10月15日~10月21日

21日■北に軍通信資機材を提供

 統一部は、南北陸路通行の管理に使用する軍通信ラインの近代化に向け、北朝鮮に資機材を提供する。韓国国民の通行不便を解消するため通信回線の改良工事を行う用意があると伝え、北朝鮮が同意した。これを受け、韓国政府は28日から光ケーブルや通信回路など、20億ウォン相当の通信費機材を北朝鮮に提供する。工事期間は1~2カ月を予定している。

20日■凶悪犯のDNAを国で管理

 韓国政府は、殺人や強盗などを犯した凶悪犯罪者について、DNAの遺伝子情報を国で管理し犯罪捜査などに役立てることなどを盛り込んだ「DNA身元確認情報の利用・保護に関する法律案」を閣議決定した。これにより、凶悪犯罪で刑が確定した受刑者や拘束中の被疑者はDNAサンプルを採取され、身元情報がデータベース化される。DNAサンプル採取の対象となる犯罪は、殺人、強盗、暴行、略取、誘引など、再犯の可能性が高いか凶悪犯罪に発展する恐れが大きい12の犯罪に限定される。

19日■マレーシアと防衛産業協力

 国防部の金泰栄長官とマレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ国防相がソウルで会談し、双方間の国防交流協力を強化するとともに、マレーシアが活発に進めている戦力増強事業への両国間協力を進展させることで合意した。金長官は、韓国の防衛産業業者がマレーシアで活発に活動できるよう関心を持ってほしいと要請した。これに対しハミディ国防相は、両国修交50周年を迎える来年に国防交流強力がより堅固なものになることを望むと述べた。

18日■シンボルイメージ改編へ

 国家ブランド委員会は、韓国政府のシンボルイメージを全面改編する。これまで使用してきたムクゲの花に「政府」と表記された政府ロゴを廃止する。また、地方自治体のロゴとスローガンも地域の固有性が損なわれない範囲内で統一性を図る方針だ。同委員会は、デザインの調査を行う担当企業を選定し、国民と公務員を対象とするアンケート調査も行っている。年末ごろには新しいシンボルイメージが決まる見込み。

17日■妥協のない国家政策を推進

 李明博大統領は、京畿道・果川の中央公務員教育院で開催された各官庁の長官・次官を対象とするワークショップで、「国家100年の大計に向けた政策では妥協があってはならない」との考えを示した。この発言は、最近政界で議論が高まっている行政中心複合都市・世宗市の問題について言及したものではないかとの見方も出ているが、青瓦台は特定の政策に対する発言を行ったものではないと説明した。

16日■南北赤十字協議が開催

 韓国と北朝鮮は南北赤十字実務接触を行い、離散家族再会と対北朝鮮人道的支援問題を協議したが、合意を導き出せず、次回協議に持ち越した。北朝鮮側は李明博政権発足後初めて、韓国政府に人道的支援を正式に要請、韓国側は検討するとの立場を示した。韓国側は離散家族再会について、来月、ソウルと平壌で行い、来年の旧正月ごろにも金剛山で再会行事を行う案を提案した。北朝鮮側は、韓国の提案に積極的に応じず、人道的支援を求めた。

15日■クーデター支持を一時検討

 北朝鮮は、1961年に韓国で5・16クーデター(朴正熙少将ら陸軍将校による軍事クーデター)が発生した直後、韓国内で進歩勢力が台頭すると判断し、支持声明を検討したことが、米シンクタンクのウッドロー・ウィルソンセンターと韓国の北韓大学院大学が収集した中国の外交文書で明らかになった。当時、金一副首相が金日成主席の指示で中国側関係者と情報を交換した際、「クーデター支持声明を準備している」と発言した事実が記録に残っている。