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2009/12/18

<週間ダイジェスト>12月10日~12月16日

16日■習近平国家副主席が訪韓

 中国の習近平国家副主席が、副主席就任後初めて韓国を訪問した。習副主席は50人余りの随行員らとともに午後9時、チャーター機で京畿道・城南のソウル空港に到着した。習副主席は17日午前、李明博大統領と会談し、北朝鮮問題をはじめとする韓半島問題、韓中自由貿易協定(FTA)など、両国の懸案について意見交換した。この後、金炯旿国会議長や鄭雲燦国務総理など政官界の要人と会談した。

15日■インフル治療薬を受け渡し

 韓国統一部は、北朝鮮に新型インフルエンザの治療薬を18日に受け渡すと発表した。治療薬はタミフル40万人分とリレンザ10万人分で、開城まで陸路で輸送する。これとは別に、10億ウォン相当の消毒剤なども提供する予定だ。今回の支援費用は諸経費を含め178億ウォン程度で、統一部は南北協力基金を利用するための書面審議手続きを進めている。北朝鮮メディアは平壌と中国国境で住民9人が新型インフルに感染したと報道したが、詳細は不明だ。

14日■韓日基督教議員連盟10周年

 韓日キリスト教議員連盟が国会内で創立10周年記念式を開いた。韓国側から与党ハンナラ党の李相得・前国会副議長、黄祐呂議員、野党民主党の丁世均代表らが、日本側から民主党のツルネン・マルテイ参議院議員や土肥隆一衆議院議員らが出席した。連盟は「北東アジアの平和と人類共栄に向けた共同宣言」を採択し、日本帝国による強制合併100周年の来年に両国は対立と反目の時代を閉じ、友愛と協力の時代へ進まねばならないと主張した。

13日■平和体制は4カ国で議論

 北朝鮮と米国は6者協議が再開される場合、平和協定を含む韓半島平和体制問題を南北に米国と中国を交えた「4カ国対話」で議論することを確認したと北朝鮮情報に通じた複数の政府筋が伝えた。両国はボズワース北朝鮮政策特別代表の訪朝を機に開かれた対話で、非核化問題は2005年9月の6者協議共同声明の精神に基づき解決し、平和体制問題は4カ国対話で扱うとの考えで一致した。提案したのは北朝鮮で、米国がこれに同意した。

12日■民主党の小沢幹事長が訪韓

 日本民主党の小沢一郎幹事長が訪韓し、青瓦台(大統領府)で李明博大統領と夕食会形式で2時間会談し、「来年が日韓友好協力の新しい100年に向かう出発点となるように人的・文化交流など未来志向の事業を推進する」ことで合意した。また小沢氏は国民大学での講演で、永住外国人への地方参政権付与法案について「政府提案として出すべきだ」と強調。天皇訪韓についても「韓国の皆さんが受け入れ、歓迎してくださるなら結構なことだ」と記者団に語った。

11日■韓元総理が出頭要請を拒否

 ソウル中央地検は収賄の疑いを受けている韓明淑・元総理に対し、出頭を要請したが、韓元首相は拒否した。韓元総理は巨額の裏金取引で起訴された郭泳旭・元大韓通運社長から5万㌦を受け取った疑いを持たれている。韓元総理は「検察は被疑事実を公表するなど、捜査に適法性がない」と主張し、出頭要請に応じていない。

10日■訪朝した米特別代表が会見

 米大統領特使として8日から平壌を訪問していたボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)がソウルに戻り外交通商部で会見した。ボズワース代表は、「北朝鮮が6カ国協議プロセスの重要性に同調し、2005年の6カ国協議共同声明の履行を続けることに同意した」と明らかにした。ただ、北朝鮮の復帰時期や方法についてはさらに見守る必要があるとし、当事者間で追加協議を行う可能性を示唆した。