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2010/01/15

<週間ダイジェスト>1月7日~1月13日

13日■南北協力基金の執行率低調

 統一部によると、昨年の南北協力基金事業費は1兆1612億2900万ウォン予算計上されたものの、実際の執行額は1000億2100万ウォンにとどまり、執行率は8・6%と低調だった。南北間の交流協力が本格化した2000年以降、基金の執行率が10%を下回るのは昨年が初めて。支出を事業別にみると、人道支援(無償)が315億1800万ウォンで執行率は3・8%、南北社会文化交流事業は34・7%と比較的高く、南北経済協力事業(無償)は28・4%だった。

12日■今年の途上国支援は4700億ウォン

 企画財政部は開発途上国への有償援助資金となる対外経済協力基金(EDCF)の執行規模を昨年の3100億ウォンより51・6%多い4700億ウォンに拡大する内容のEDCF事業計画を発表した。対外援助は無償援助と有償援助に分けられ、年0・01~2・5%の低金利で開発途上国に借款を提供する有償援助の大半はEDCFを通じて執行される。政府はアフリカ・中央アジアなどの経済協力拠点国を中心に支援を拡大する方針だ。

11日■北が平和条約交渉を提案

 北朝鮮外務省は、韓国戦争開始から60年を迎え、「休戦協定を平和協定に変えるための会談を早期に始めることを協定当事国に丁重に提議する」との声明を発表した。また、平和協定締結に向けた会談を韓半島非核化のための6カ国協議の枠内で行うことも可能だとし、「制裁という差別と不信の障壁が除去されれば、直ちに開くことができる」と述べた。声明は提議内容が金正日総書記の決定であることを示唆した。

10日■超大型人工島が来月完工へ

 ソウル市は、盤浦大橋と銅雀大橋間の漢江に建設中の超大型人工島「フローティング・アイランド」が来月初めに完成すると明らかにした。ソウル市と企業連合は総額964億ウォンを投じ、水上に3つの人工島と水上庭園を建設するプロジェクトを進めている。3つの人工島には会議場とレストラン、バーベキューガーデン、散策路、イベントホールと飲食店、水上レジャー施設、森、屋上庭園などが設けられる。

9日■多国間軍事演習に初参加

 韓国海軍の海兵隊を含む兵力が、1月28日から2月11日までタイで行われる多国間合同軍事訓練「コブラ・ゴールド2010」に初めて参加する。海兵隊187人と海軍146人、2600㌧級の国産上陸艦「聖人峰」、韓国型上陸突撃装甲車(KAVV)8台などを派遣する。米国、日本、タイ、シンガポール、インドネシアなどと共に、多国籍軍の一員として紛争の終息・安定化に至るまでを想定した訓練を行う。

8日■鄭代表が憲法改正を提案

 与党ハンナラ党の鄭夢準代表が、年頭の記者会見で、偏った権力構造を改善するため憲法改正議論を本格化すべきだとの考えを示した。年内に協議を終え、来年2月の臨時国会で憲法改正案を成立させることを提案した。鄭代表は、国会議員の独立性不足、大統領選挙に集中する政治環境、権力主義的な慣行と意識が「三流政治」の根源だと指摘。1987年の改正から20年以上経ち、統一と先進化時代に備え、憲法に手を入れる必要があると主張した。

7日■ベトナムに最大の無償援助

 韓国政府は単一の無償援助事業としては過去最大となる3500万㌦を投じ、ベトナムに約500床規模のベトナム中部総合病院を建設する。今月下旬に起工式を行う。2004年10月にハノイで開催されたアジア欧州会議(ASEM)首脳会合で両国首脳が合意したもので、06年1月に韓国国際協力団(KOICA)総裁が同国を訪問し、クァンナム省のチューライ経済開放区(OEZ)を事業対象地に決めた。