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2010/02/05

<週間ダイジェスト>1月28日~2月3日

3日■デノミ失敗で党部長が解任

 朝鮮労働党の朴南基・計画財政部長が貨幣改革の失敗の責任を問われ、解任されたことが判明した。北京の外交消息筋は「北朝鮮の権力内部で、貨幣改革の失敗に対する責任をめぐって攻防が繰り広げられ、その過程で貨幣改革を主導した朴部長が解任されたと考えられる」と語った。北朝鮮では貨幣改革を断行した後、物価が急騰するなど市場機能が混乱しているという。朴部長は2005年7月から現職に就いている。

2日■ハノイに「ソウル公園」造成

 ソウル市は、今年遷都1000年を迎えるベトナム・ハノイ市に「ソウル公園」を造成すると明らかにした。年内に1500平方㍍規模の公園を造る方向でハノイ市と造成地の選定を進めている。公園には韓屋様式の建築物や文化財が建設される予定だ。また、姉妹都市関係にある両市の友愛を誓う意味で、小型タイムカプセルを作製し、ハノイ遷都記念日の10月10日前後にハノイ博物館に埋めることも計画している。

1日■海軍が初の機動戦団創設 

 海軍が1945年に海防兵団として発足して以来初めて機動戦団を創設した。機動戦団は機動性と迅速性を特徴とし、戦争の抑制と戦争拡大の防止、脅威的な勢力による軍事行動の抑制、局地挑発への対応、紛争の早期終結などに対応する戦略的な柔軟性を備える。最新鋭イージス艦「世宗大王」(7600㌧級)をはじめ、駆逐艦6隻が配置される。これにより海軍は、沿岸防衛だけでなく済州島南方海域から先の遠洋作戦能力を備えることになった。

31日■「国際119部隊」設立へ

 ハイチ大地震のような国際的支援が急がれる事態が発生した場合、迅速かつ組織的に対応できる組織の必要性を指摘する世論が高まったことを受け、世界の災害地に出動して緊急救援活動を行う「国際119部隊(仮称)」を創設する案が国会と政府内で検討されている。朴振・国会外交通商統一委員会委員長(与党ハンナラ党)は、工兵を中心に300人規模の災害対応常設軍を設置し、緊急復旧が必要な地域に迅速に派遣するための法案を国会に提出する方針だ。

30日■国連高官が9日から訪朝

 国連のパスコエ政治特別補佐官と金垣洙・事務総長特別補佐兼秘書室次長が、潘基文・事務総長の特使として9日から12日まで訪朝すると、国連高官関係者が明らかにした。訪朝団は北朝鮮側の高官と北朝鮮の核問題や人道支援などについて協議する。国連高官の訪朝は昨年初めに計画されたが、北朝鮮側が「適切な時期ではない」と拒否していた。訪朝団は、北朝鮮訪問に先立ち、韓国、中国、日本を順次訪問する。

29日■韓国・トルコ外相会談

 外交通商部の柳明桓長官は、アフガニスタン支援のための国際会議が開かれた英国ロンドンで、トルコのダウトオール外相と会談し、両国間のハイレベル交流、原子力発電や防衛産業の分野での協力案を協議した。双方は自由貿易協定(FTA)交渉の早期開始などでも合意した。また柳長官は28日にルクセンブルクのアッセルボルン外相と会談し、韓国・欧州連合(EU)自由貿易協定(FTA)の早期署名・発効に向け積極的に協力することで一致した。

28日■北朝鮮が黄海で砲撃

 韓国国防省によると、北朝鮮は午前8時10分ごろと午後2時ごろ、韓半島西側の黄海上に設定した航海禁止区域に向け、前日に引き続き各数発の砲撃を行った。砲撃は延坪島(韓国領)周辺に向けて行われたもようで、いずれも軍事境界線である北方限界線(NLL)の北朝鮮側に着弾したとみられる。韓国軍は白翎島の海兵隊がバルカン砲約100発を警告射撃した。