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2010/04/09

<週間ダイジェスト>4月1日~4月7日

7日■米の新核戦略指針を支持

 韓国政府は、米国が新核戦略指針「核体制見直し(NPR)」で、核兵器のない世界をめざすと同時に、同盟国の安全保障を維持・強化すると明らかにしたことに対して歓迎と支持を表明した。外交通商部は論評を通じ、「韓半島の特殊な安保状況と北朝鮮のあらゆるリスク要素を十分に考慮し、核抑止力を含む拡張抑止の提供など、韓半島における安保協約と対応体制を堅固に維持・発展していくとする米国政府の政策を評価する」と述べた。

6日■韓中が高官級戦略対話開く

 韓国と中国がソウルの外交通商部庁舎で第2回高官級戦略対話を開き、両国間の「戦略的協力パートナー関係」発展案と北朝鮮核問題を含む韓半島情勢や国際問題について、幅広く意見を交わした。中国は平和な発展を追求する一貫した外交政策を紹介した。一方、韓国は首脳外交の拡大や主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の開催成功など、今年の韓国外交の重点課題を説明した。

5日■4月臨時国会が開会

 4月臨時国会が、交渉団体代表演説を皮切りに1カ月の日程で開会した。今国会は6月の統一地方選挙を前に、海軍哨戒艇「天安」の爆発・沈没事故、韓明淑元総理の収賄疑惑、世宗市建設問題などの課題が目白押しで、与野党間の対立が深まる見通しだ。与野党は世論を意識し当面は「天安」事故に集中する方針で、各種民生法案が先送りされる可能性が高いと懸念されている。沈没事故の原因や政府の収拾方針などにより、選挙の勝敗も左右されそうだ。

4日■金総書記が平壌で宴会

 北朝鮮の金正日総書記の訪中説が取りざたされるなか、中国国営メディアが金総書記の平壌での活動の様子を連日報道している。新華社通信は、金総書記が平壌に新しく赴任した劉洪才大使ら中国大使館職員と天津女子バレーチームの歓迎会を開いたと報じた。金総書記のほか、崔泰福、金己男・両朝鮮労働党書記、姜錫柱・第1外務次官、金養建・労働党統一戦線部長、金永日・朝鮮労働党国際部長らが出席した。

3日■李大統領が奨学財団に出資

 李明博大統領が、奨学財団への出資で財産を大幅に減らした。公職者保有財産変動申告によると、李大統領の財産総額は昨年12月31日時点で49億1353万1000ウォンで、1年前に比べ307億9379万2000ウォン(86・2%)減少した。これは李大統領が昨年10月に不動産や預金など私財331億ウォンを奨学財団「清渓財団」に出資したことによるもので、不動産とゴルフ会員権価格の下落も一部影響したという。

2日■ハンナラ党への合流を議決

 朴槿惠・ハンナラ党元代表を支持する政党「未来希望連帯(旧・親朴連帯)」が国会で党大会を開き、与党ハンナラ党への合流を議決した。在籍代議員128人のうち91人が出席し、満場一致で追認した。ハンナラ党への合流で2012年の保守政権再創出を目指す。未来希望連帯所属議員は、金乙東、金情議員ら8人で、全員比例代表選出議員。08年に親朴連帯から地域区(選挙区)で当選した洪思徳、朴鍾根議員ら5人は、すでにハンナラ党に入党している。

1日■北朝鮮潜水艇機動説を否認

 青瓦台(大統領府)は、韓国海軍の哨戒艇「天安」が沈没する前後に北朝鮮の半潜水艇が周辺海域で活動していたと一部メディアが報じたことについて、「確認した結果、事実ではない」と否認した。青瓦台の幹部は、北朝鮮の魚雷により天安が沈没した可能性も論じられていることについて、北朝鮮潜水艇の作戦遂行能力などからみて事実ではないと分析している。