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2010/06/04

<週間ダイジェスト>5月27日~6月2日

2日■「羅老」2回目の打ち上げ迫る

 教育科学技術部の発表によると、韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」(KSLV-1)の2回目の打ち上げを約1週間後に控えた3日、全羅南道高興郡の羅老宇宙センターで総合点検が実施される。打ち上げ前日にリハーサルを行い、9日にカウントダウンに突入する。

1日■北に委託の加工品を搬入

 統一部は1日、韓国の業者が北朝鮮に加工を委託した、皮をむいたニンニク、衣類、電線端子などの完成品に対し、搬入を許可したと明らかにした。「天安」沈没事件を受け、先月、開城工業団地を除いた対北貿易・経済協力を全面禁止して以降、完成品の搬入が認められたのは初めて。政府は対北朝鮮措置を実施した翌日の25日、こうした製品の国内搬入を事案別に例外的に許可する案を検討してきた。「事案別搬入承認」に伴い、制裁措置以降に北朝鮮地域で生産された委託加工品の搬入は相次ぐ見通しだ。

31日■汝矣島で国際クルーズ船運航

 ソウルの汝矣島に国際クルーズ船が運航できる貿易港が誕生する。国土海洋部は汝矣島一帯を地方管理港に指定することを骨子とした「港湾法施行令」改正案が決定されたと発表した。同貿易港は、汝矣島漢江公園一帯の37万790平方㍍の用地に建築される予定で、6500㌧級クルーズ1隻が停泊できる。国土海洋部は、港が建設されればソウルが水上観光都市に発展でき、国際港都市としての象徴性も高められると期待を寄せている。

30日■李大統領「戦争する考えない」

 李明博大統領は韓日中首脳会談で、海軍哨戒艦「天安」沈没事件のため地域情勢が不安定になっているという懸念もあるとしながら、「われわれは戦争を恐れることもないが、戦争を望みもしない。戦争する考えはない」と明らかにした。韓国政府の目標は朝鮮半島の平和維持、南北の共栄、それを通じた平和的な南北統一だと述べた。北東アジアが平和の礎となるためには、北朝鮮が核を放棄し、オープンな姿勢で国際社会に出てくるべきだと強調した。

29日■哨戒艦、ロが調査結果を検討

 ロシアは哨戒艦「天安」沈没事件について、韓国へ専門家を送り、軍民合同調査団の調査結果を検討した後、国連安全保障理事会への回付に関する立場を明らかにする方針を固めた。コンスタンチン・ブヌコフ駐韓ロシア大使は、「専門家らが調査結果を検討した後に、その結果によってロシアは天安問題の安保理回付に対する立場を明らかにする」と語った。

28日■「危機管理」を各官庁に要請

 国家政策調整会議で鄭雲燦首相は、海軍哨戒艦「天安」の問題と関連し、危機管理に最善を尽くすよう各官庁に求めた。米国なども加わった沈没原因調査団の調査結果に対し、一部で根拠のない疑惑提起やインターネット上で飛び交うデマや意図的な事実のわい曲の対策を各官庁に求めた。また、5~6月は韓半島情勢や国際的な経済・金融のリスクに対する徹底した管理が必要だとし、緻密な対応策を整えるよう指示した。

27日■原発参入をアブダビと協議

 鄭雲燦首相は、韓国を訪問しているアラブ首長国連邦アブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子と会い、両国の経済協力について意見を交わした。鄭首相は「自然資源が豊富なUAEと、技術水準が高く人的資源が豊富な韓国が協力すれば、大きなシナジー効果が得られる」とし、緊密な経済協力を提案した。ムハマンド皇太子は「原子力発電所分野に韓国が既に参入しているが、両国が協力すれば今後はさらに大きな機会が創出される」と述べ、鄭首相にUAE訪問を要請した。