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2011/01/28

<週間ダイジェスト>1月20日~1月26日

26日■南北軍事会談、来月11日に提案

 国防部は、北朝鮮が呼び掛けてきた高官級の南北軍事会談について、会談に向けた予備(実務)会談を来月11日午前10時に板門店で開催することを北朝鮮側に提案したと発表した。軍事会談と関連し、韓国政府は北朝鮮に朝鮮半島の非核化に向けた会談の開催に迫る。開催場所は板門店の韓国側にある「平和の家」。会談が実現すれば、昨年9月30日(板門店)以来、4カ月ぶりの南北軍事実務会談となる。

25日■非核化会談、軍事会談と同時提案へ

 政府は、北朝鮮との高官級軍事会談に向けた予備会談の日程を提案する際、非核化会談の開催を同時に提案する計画だ。政府当局者は、非核化会談提案に対し、北朝鮮から肯定的な返答が寄せられた場合、予備会談および本会談の日程を決められるとした。ただ、非核化会談の提案方式はまだ具体的に決まっていない。北朝鮮は20日に軍事的懸案を解決するため南北高官級軍事会談とそれに向けた予備会談の開催を提案した。

24日■李大統領が口蹄疫ワクチンの生産検討

 李明博大統領は、家畜伝染病の口蹄疫発生で深刻な被害を受けていることと関連し、口蹄疫ワクチンの独自生産を積極的に検討すると明らかにした。現在韓国は、英国とオランダが国際的に認証を受けたワクチンを生産している。李大統領は、韓国でも独自に生産する案を検討し、今回のような大きな被害を防ぎたいとの考えを示した。また、ワクチン接種が最善の方法だとし、欧州の畜産先進国は効能の優れたワクチン開発や予防接種に力を入れ、被害を減らすことができたと説明した。

23日■南北協力基金執行率が昨年7・7%

 統一部によると、昨年の南北協力基金事業費は1兆1189億1500万ウォンと策定されたが、実際の執行額は862億5000万ウォンで、執行率は7・7%にとどまった。部門別では、交流協力への支援に21億ウォン、離散家族交流や人道的支援事業、経済協力基盤事業などに388億ウォン、融資事業に452億ウォンが執行された。執行率は、07年は82・2%だったが、南北関係の冷え込みにより08年は18・1%に落ち込み、09年は8・6%と、10%を下回った。

22日■無断訪朝の韓相烈被告に懲役5年

 韓国政府に無断で訪朝し、金日成、金正日父子や北朝鮮の体制を称賛したとして、国家保安法違反罪で逮捕・起訴された、韓国進歩連帯常任顧問で牧師の韓相烈被告に対し、ソウル中央地裁刑事21部は懲役5年、公民権停止5年の判決を言い渡した。地裁は判決理由について「思想・良心や表現の自由は、一定の範囲内で許容されるものだが、被告人は任意で訪朝し、主体思想や先軍政治を称賛した。こうした被告人の行為に対して処罰が不可欠だ」と述べた。

21日■北の祖平統、韓日国防相会談を非難

 北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は、韓日国防相・防衛相会談を「日本の過去の罪に恨を持つわが民族の感情を愚弄する反民族的犯罪」だと非難した。韓日間の軍事的結託謀議は、韓米日の三角軍事同盟構築を急ぎ、北朝鮮侵略策動を強化しようという米国の背後操縦によるものだと主張。韓国は米日の二重軍事基地に転落し、核戦争の危険は高まったと強調した。

20日■エジプトと原発・油田開発で協力

 韓国とエジプトが原子力発電、油田開発などで協力を推進する。企画財政部の尹増鉉長官は、エジプト・カイロで同国のブトロス・ガーリ財務相と経済・財務首脳会談を行った。韓国がアフリカの国と経済・財務首脳会議を開くのは初めて。尹長官は、「韓国はインフラ、金融、産業団地造成、原発、油田開発、水産業などざまざまな分野でエジプトとの協力を拡大していく」と明らかにした。