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2012/03/16

<週間ダイジェスト>3月8日~3月14日

14日■慰安婦女性2人死去、存命61人

 旧日本軍によって従軍慰安婦にさせられた女性2人が、持病と老衰のため亡くなったことを、元慰安婦への謝罪と賠償を求めて運動している韓国挺身隊問題対策協議会が明らかにした。それによると、9日に90歳の女性が老衰で、12日に89歳の女性ががんのため亡くなった。これまでに韓国政府の認定を受けた慰安婦被害者234人のうち、存命者はこれで61人となった。

13日■忠清の鳥インフル「低病原性」

 忠清南道鶏竜市の養鶏場でニワトリ45羽が死んでいるのが見つかり、10羽中6羽から鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で、農林水産食品部は、毒性の弱い低病原性であることが判明したと明らかにした。同部は鶏竜市に対し、対象農家に対する移動制限措置を解除するまで、管理を続けることを指示した。

12日■離於島問題で中国大使呼び抗議

 金在信・外交通商部次官補は、中国国家海洋局の劉賜貴局長(閣僚級)が「離於島(中国名:蘇岩礁)は中国の管轄海域にある」と主張した問題について、張駐韓中国大使を呼んで正式抗議した。劉局長は、中国国営通信・新華社とのインタビューで、「離於島は中国の管轄海域にあって、監視船と航空機による定期巡察の対象に含まれている」と述べていた。金次官補は、「韓中間の排他的経済水域(EEZ)の境界画定前でも離於島は韓国側の管轄範囲にある」と強調した。

11日■国際刑事裁判所、宋相現所長再任

 国際刑事裁判所(ICC)は、宋相現・裁判所長を再任した。宋所長は2009年、韓国人として初めてICC所長に就任した。所長の任期は3年で、2期まで再選可能となっている。ICCは人道に反する罪や戦争犯罪などを犯した個人などを裁く常設の国際法廷である。宋所長はこの3年間、裁判所長として組織を統率し、ICCを発展させたことが高く評価された。

10日■延坪島砲撃2年で白書発刊へ

 仁川市甕津郡は、2010年11月に起きた北朝鮮の延坪島砲撃事件と関連し、白書を年内に発刊することを明らかにした。同郡は昨年10月から白書の作成作業を進めており、今年6月末までの完成を目指す。黄海の南北軍事境界線と北方限界線(NLL)設定の背景と経緯、北朝鮮の挑発例、延坪島砲撃事件の発生と初期対応、被害状況と措置、北朝鮮の反応などが柱な内容。同郡は、主要機関に配布して安全保障教育などに役立てたいとしている。

9日■元慰安婦が国会議員選立候補へ

 旧日本軍によって従軍慰安婦にさせられた李容洙さん(83)が、4月11日に行われる国会議員選挙に野党・民主統合党の比例代表候補として出馬することが決まった。李さんは、「国会議員という立場で日本政府の謝罪と賠償を求め、韓国をはじめアジアの慰安婦被害者の名誉回復を行っていく」としている。李さんは15歳の時に旧日本軍によって台湾で慰安婦にさせられた。1945年の解放後、故郷の大邱に戻った。日本政府の謝罪と賠償を求めて、補償運動を続けている。

8日■朝米の食糧支援協議が終了

 米国務省のロバート・キング北朝鮮人権担当特使と北朝鮮のアン・ミョンフン外務省米州局副局長らは、中国・北京で米国の食料支援について協議を行った。24万㌧の栄養補助食品の支援時期に関して、米国はウラン濃縮活動の停止など北朝鮮の非核化事前措置と連動して、毎月2万㌧ずつ、1年かけて提供する方法を提案したとみられる。北朝鮮側は、追加の食糧支援を要求したとみられる。