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2013/09/06

<週間ダイジェスト>8月29日~9月4日

4日■国会、野党議員の逮捕同意案可決

 国会は、「内乱陰謀罪」の疑惑が持ち上がっている野党、統合進歩党の李石基議員に対する逮捕同意案について、これを可決した。李氏は自らが率いる地下組織のメンバーらに、韓半島有事の際に石油施設や火薬工場、通信施設などを襲撃するよう指示した疑い(内乱陰謀容疑)が持たれている。国家情報院は、全貌を解明するために李氏らの逮捕が不可欠だと主張している。国家情報院は地下組織の実体や北朝鮮との関連性、内乱陰謀などについて捜査する予定。李氏は「国家情報院の謀略に対し、最後まで戦う」と容疑を否認している。

3日■離散家族再会準備へ33人訪朝

 25~30日に北朝鮮の金剛山で行われる南北離散家族再会事業に向けて、施設を補修するため、金剛山観光事業を手掛けてきた現代峨山の関係者と協力会社の職員ら33人が、東海線南北出入事務所を経由して訪朝した。離散家族の面会所やホテルなど、離散家族再会を実施するための施設を補修する予定だ。大韓赤十字社と現代峨山は先月、現地の施設を点検して、地下の電気や通信施設が湿気、漏水などにより破損しているため補修が必要と判断していた。

2日■WHOの対北事業に630万㌦支援

 統一部は、世界保健機関(WHO)の対北朝鮮人道支援事業に630万㌦(約6億2100万円)を支援すると発表した。WHOが進める総額1260万㌦規模の、乳幼児支援事業の半額を支援する。支援金は南北協力基金から支出する予定だ。朴槿惠政権発足後、国際機関の対北朝鮮事業への支援は、国連児童基金(ユニセフ)への604万㌦に次ぎ2回目。統一部はまた、12の民間団体が申請した人道支援計画13件(総額23億5000万ウォン=約2億1000万円)も承認予定だ。

1日■外交部、シリアの化学兵器非難

 外交部は、シリアのアサド政権が化学兵器攻撃を行ったとする米国の報告書が発表されたことを受け、「衝撃と怒りを禁じえない。韓国政府は化学兵器禁止条約(CWC)締約国として、極悪な行為を強く糾弾する」と非難する報道官声明を発表した。米国は、アサド政権が8月21日にシリアの首都ダマスカス近郊で化学兵器攻撃を行い、1429人が死亡したとする報告書を先日発表していた。

31日■大邱駅で脱線、京釜線が不通

 京釜線大邱駅で高速鉄道のKTXが脱線し、京釜線は大邱駅を中心にKTXと在来線の双方で運転ができなくなった。午前7時15分、釜山発ソウル行きの上りKTX列車が大邱駅を通過しようとした際、同じ線路に入ってきた各駅停車の在来線ムグンファ号と衝突し双方が脱線したもの。けが人などはなかったが、脱線した列車を修復する作業のため上下線とも不通になった。

30日■有事想定の韓米軍事演習終了

 韓米連合軍司令部は、韓半島有事を想定した合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)が終了したと発表した。同司令部は「今年の演習を通じて、韓米同盟の防衛力を強化し、韓国、在韓米軍の準備態勢を向上させた」と述べた。19日から実施された同演習には、韓国から約5万人、米国からは約3万人が参加した。国連軍司令部派遣国関係者も演習を参観した。

29日■鄭国務総理がスリランカを初訪問

 中東・南アジアの4カ国を歴訪中の鄭烘原国務総理は、1977年の国交樹立以来初めてスリランカを訪問した。鄭総理はコロンボで開かれた環境協力フォーラムに出席し、環境分野での両国の協力を模索すると述べた。両国の環境当局は上・下水道政策や技術、人材交流拡大などの業務協約を交わした。鄭総理はまた、同地在住の韓国人約50人と懇談会を行った。