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2014/01/24

<週間ダイジェスト>1月16日~1月22日

22日■北朝鮮住民の人権状況は劣悪

 国際人権監視団体のヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は、北朝鮮についての報告書を発表した。報告書では、金正恩・第1書記の権力継承後も北朝鮮ではっきりとした人権改善がなかったと指摘した。朝中国境地帯でのパトロールが強化され、無許可で国境を越えた住民をすぐに射殺できるようにしたほか、脱北者が中国などで逮捕されて送還された場合は過酷な拷問と尋問を受けた後、政治犯収容所などに送られると説明した。

21日■安哲秀氏が3月に新党結成へ

 2012年末の韓国大統領選挙に出馬を表明し無党派旋風を巻き起こした安哲秀・国会議員(無所属)のグループが、3月に新党を結成して6月の統一地方選に挑むことになった。安議員は、「新党には多様な人が集まり、既得権を持つ政治勢力が背を向けてきた統合の道を歩む。政治を生産的な競争構造に変えるのが目標」と強調した。今後、ソウル市長選を含む17の広域自治体の首長選すべてに候補を擁立していく。

20日■対馬の盗難仏像、韓国で返還訴訟

 日本の長崎県対馬の寺から盗まれた仏像2体が、韓国人3人によって2012年10月に韓国に持ち込まれた後、返還されていない問題で、韓国の市民団体代表で僧侶の慧門氏が、盗まれた仏像2体のうち、海神神社の国指定重要文化財「銅造如来立像」について、日本への返還を韓国政府に求める訴訟をソウル行政裁判所に起こした。慧門氏は「裁判で仏像が明白な盗難品であることが確定した。直ちに返還手続きに着手するべきだ」と語った。

19日■リビアで韓国人一人が拉致される

 リビアに派遣中の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)トリポリ貿易館の韓碩祐館長が拉致された。韓氏は勤務を終えて貿易館からの帰宅途中に何者かにさらわれた。犯人像や拉致の目的などは明らかになっていない。政府は緊急会議を開き、拉致の経緯や犯人の特定に努めている。21日にハン氏の無事が確認された。そして23日に無事釈放された。

18日■鳥インフルエンザが扶安へ拡大

 全羅北道高敞郡で、養殖のアヒルに毒性の強い高病原性鳥インフルエンザが発生した問題で、扶安郡のアヒル農場でもアヒルへの感染が疑われ、保健当局がアヒルの処分と防疫作業を進めている。また高敞郡と扶安郡のアヒル農場周辺の半径10㌔以内の貯水池で、渡り鳥1000羽以上が死んでいるのが見つかり、保健当局が疫学調査を進めている。

17日■韓米軍事演習中止の提案拒否

 政府は、北朝鮮の国防委員会が互いの軍事的敵対行為の中止を提案し、2月末からの韓米合同軍事演習の中止を求めたことについて、拒否する姿勢を示した。統一部の金義道・報道官は、「北朝鮮が事実をねじ曲げ、身勝手な主張を続け世論を惑わせようとしていることは極めて遺憾だ」と述べた上で、「韓国の軍事訓練は主権国家が行う定例の防衛訓練であり、北朝鮮はもちろん周辺国に公式に通報している」として、北朝鮮の韓米合同軍事演習中止要求を拒否した。

16日■国会議員3人、当選無効確定

 大法院は、2012年総選挙と関連して公職選挙法違反などの罪で起訴された国会議員5人に対して判決を下した。3人は有罪判決が確定して当選が無効となった。2人は無罪判決を受けた。当選無効が決まったのは与党セヌリ党の李在暎議員、野党民主党の申長容議員、無所属の玄永姫議員の3人。セヌリ党は155議席、民主党は126議席。