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2014/04/18

<週間ダイジェスト>4月10日~4月16日

16日■珍島沖で475人乗りの旅客船が沈没

全羅南道珍島郡の屏風島北20㌔沖海上で午前8時58分ごろ、仁川から済州島に向かっていた6825㌧級の旅客船「SEWOL(セウォル)」が浸水し、救助を要請した。旅客船には修学旅行中の高校生、引率教師を含め乗員乗客475人が乗船していた。同船は事故発生から約2時間20分後に完全に沈没した。海洋警察と海軍が、高速艦や高速艇などを動員して救助活動にあたっている。17日午前10時40分現在179人救助、9人死亡、287人不明。

15日■朴大統領、証拠ねつ造で遺憾表明

 ソウル市職員による北朝鮮スパイ事件で、国家情報院の職員らが証拠をねつ造したとして起訴された事件について、朴槿惠大統領は閣議で、遺憾を表明するとともに国民に謝罪した。朴大統領は「国家情報院の間違った慣行や管理システムの不備が明らかになった。再びこうしたことが繰り返されないよう、国家情報院は骨身を削る思いで努力しなければならない。再び国民の信頼を失うような事件があれば、必ず責任を問う」と、綱紀の粛正を求めた。

14日■無人機事件否定の北朝鮮を批判

 国防部は、韓国で小型無人機が相次いで発見されたことを北朝鮮が「韓国側のでっち上げ」と否定したことについて、「誰が見ても北の仕業であることはほぼ確実だ。これを否定するのみならず、韓国を誹謗中傷することはあってはならない」と北朝鮮を批判した。また北朝鮮の国防委員会が南北共同調査を提案したことについて、青瓦台(大統領府)は15日、「犯罪の被疑者に証拠を調べさせることはない」と、拒否する意向を示した。

13日■北朝鮮、姜錫柱氏を党書記に任命

 9日に行われた北朝鮮の最高人民会議で、副首相を退いた姜錫柱氏が、労働党書記に就任したことが明らかになった。姜錫柱氏は、90年代から北の核交渉や、米国との外交責任者で、8日に開かれた労働党政治局会議で金英日・党書記の後任として国際担当書記に任命された可能性が高いとみられる。消息筋は、姜氏を書記に任命することで、米国との外交交渉を強める姿勢を表したものとの見方を示した。

12日■鄭総理、臨時政府記念式典に出席

 中国を訪問中の鄭烘原・国務総理は、重慶市内のホテルで行われた大韓民国臨時政府樹立95周年記念式典に出席し、「独立運動家たちが願っていた真の光復=植民支配からの解放は、統一した大韓民国である」と強調した。大韓民国臨時政府は、1919年4月に独立運動家たちが上海で組織した亡命政府である。鄭国務総理は、「大韓民国臨時政府の歴史が大韓民国のルーツであり、永遠に継承し発展させていかなければならない」と述べた。

11日■韓米両軍が実射撃訓練を実施

 韓国軍と米軍は、京畿道・抱川の演習場で実射射撃訓練を実施した。訓練には両国軍の約350人が参加。韓国軍のK1戦車や米軍の高機動多目的装輪車ハンビーなどが動員され、米軍の武装偵察ヘリコプターOH58Dが空中射撃を行った。同訓練は、韓米合同の野外機動訓練「フォールイーグル」の一環として実施された。米第8軍は今回の訓練について、「相互運用能力や戦闘準備態勢を確立できる機会」と評価した。

10日■思いやり予算使用計画を初公表

 国防部は、国会外交統一委員会の朴柱宣議員(新政治民主連合)に在韓米軍への思いやり予算の資料を提出した。それによると在韓米軍は3月23日、約6200億ウォン(609億円)に達する未執行の駐留経費について使用計画を韓国側に伝えた。未執行の駐留経費は、在韓米軍基地移転事業などに使用するため「軍事建設費」名目で支給されたが、6210億ウォンがいまだに執行されていない。