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2014/09/05

<週間ダイジェスト>8月28日~9月3日

3日■インドネシアと防衛協力会議開催へ

 防衛事業庁の李庸傑庁長が、3日から5日までインドネシア・ジャカルタを訪れ、インドネシアとの第3回防衛産業協力委員会に出席すると、同庁が発表した。両国は今回の会議で、インドネシアが推進している韓国空軍の高等練習機T50の購入など、インドネシアの大型事業への支援と未来の防衛産業分野での協力策を協議する。インドネシアは韓国がT50と潜水艦を初めて輸出した国だ。

2日■セヌリ党代表が別所大使と会談

 与党セヌリ党の金武星代表は、国会で別所浩郎駐韓日本大使と会談した。金代表は「韓日は非常に重要な隣国同士であるが、持続的な関係発展のためには、日本の歴史に対する正直な省察が必要だ」と述べ、「過去のような良い関係を取り戻すには日本が自らまいた種を刈り取る姿勢が必要だ」と強調した。別所大使は、村山談話や河野談話について「安倍内閣も継承する方針だ」とし、「安倍首相も韓国が基本的価値観を共有する最も重要な隣国だと話している」と述べた。

1日■北朝鮮が慈江道でミサイル発射

 合同参謀本部関係者は、北朝鮮が午前10時半ごろ、航行禁止区域を設定せず、慈江道・竜林付近から東海に向けて短距離ミサイル1発を発射したと明らかにした。発射体の射程距離は約220㌔とみられる。ミサイルは東海上に落ちたと推定される。北朝鮮が中国国境から南に約60㌔離れた慈江道・竜林付近で短距離ミサイルを発射するのは、今回が初めて。

31日■次期戦闘機事業、本格スタートへ

 空軍戦力の中核となる韓国型戦闘機(KFX)と次期戦闘機(FX)事業が、今月下旬に防衛事業推進委員会に案件が上程され、本格的にスタートする見通しとなった。軍は同委員会にKFX事業体系開発基本計画案を上程するほか、FX事業交渉結果を報告する予定だ。委員会後、KFX事業の入札公告とFX事業の落札通知書への署名などが行われる見込みだ。防衛事業庁は入札公告後、11月に優先交渉先を選んで、12月に体系開発契約を締結する。体系開発事業者は韓国航空宇宙産業が有力だ。

30日■日本に「慰安婦」問題の解決求める

 憲法裁判所が、旧日本軍による従軍慰安婦の賠償請求権について、「韓国政府が何の措置も講じていないことは憲法違反だ」とする判断を下してから3年目を迎えた。外交部は、報道官論評で「旧日本軍慰安婦の問題は、人類普遍的な人権問題であり、戦時の女性に対する性的暴力だ」と指摘した上で、「韓国政府と国際社会は日本政府に対して、問題解決を要求し続けている」と強調した。

29日■北朝鮮の応援団派遣中止に波紋

 北朝鮮が8月28日、今月19日に開幕する仁川アジア大会に応援団を派遣しない方針を表明したことについて仁川市は、「残念に思う」とコメントした。ただ開幕までまだ時間があるため、韓国政府と北朝鮮の交渉次第では派遣もあり得るとして、北朝鮮応援団の受け入れ準備は進めておくと説明した。北朝鮮はこれまで韓国に3回、応援団を派遣しており、特に容姿が整った若い女性たちは「美女応援団」として注目を集めてきた。

28日■朴大統領が大雨被害の釜山訪問

 朴槿惠大統領は、大雨で被害を受けた釜山地域を訪問し、復旧状況を点検するとともに被災者を激励した。朴大統領は、浸水被害の大きい地域や土砂崩れによって高齢者施設が崩壊した現場、河川が氾濫した地域などを視察し、迅速な復旧とともに被害住民の生活の安定に全力を尽くすよう関係当局に指示した。同地域では24日から25日にかけて記録的な大雨が降り、死者・行方不明者は13人、被災者は数百人に上った。