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2015/06/19

<週間ダイジェスト>6月11日~6月17日

17日■北朝鮮、拘束の韓国人2人を送還

 統一部は、北朝鮮が先月に北朝鮮入りしたとされる韓国人2人の身柄を南北軍事境界線がある板門店で韓国側に引き渡したと明らかにした。2人は朝中国境地帯を旅行中に行方が分からなくなった50代の男性と女性。夫婦とされ、韓国当局は北朝鮮入りしたいきさつなどを調べる方針だ。北朝鮮当局が拘束中の韓国人を早期に送還するのは異例のこと。

16日■セルビアと貿易など協力拡大合意

 外交部当局者はセルビア・ベオグラードで両国政策協議会に出席し、セルビア側と両国の貿易・投資や実質的な協力の拡大、韓半島情勢などについて幅広く意見を交わした。また、世界遺産委員会の委員国であるセルビアに対し、韓国人が強制徴用され働かされた施設を含む日本の「明治日本の産業革命遺産」(全23施設)の世界文化遺産登録をめぐる韓国側の立場を説明し、支持を要請した。

15日■北朝鮮兵が境界線越えて韓国入り

 国防部関係者は、北朝鮮の兵士1人が、南北軍事境界線を徒歩で越えてきたと明らかにした。軍当局は兵士の身柄を保護し、関係機関に引き渡した。越えてきた軍事境界線は江原道・華川付近。兵士の年齢は10代後半で、所属など具体的な内容は調査後に公開する方針だ。北朝鮮側との軍事衝突などはなかった。北朝鮮兵が軍事境界線を越えて韓国側に入ったことが公開されるのは、12年10月以来となる。

14日■スロバキアで発熱の韓国人隔離

 外交部当局者は、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの感染が疑われスロバキアで入院した38歳の韓国人男性について、韓国を出国する前に病院を訪れたことはないと明らかにした。同当局者によると、男性本人から韓国政府に対しMERS感染と同様の症状が出ていると連絡があり、政府がスロバキア保健当局に通報し協力を要請した。男性は3日にスロバキアに入国し、起亜自動車工場の下請け企業で勤務。下痢や発熱などMERS感染者と似た症状を訴え、13日に大学病院に搬送され、隔離治療を受けた。その後、陰性と判明した。

13日■韓日国会議員が親善サッカー交流

 韓国と日本の国会議員による親善サッカー大会が、ソウルワールドカップ競技場で行われた。試合には韓国国会議員サッカー連盟と日本のサッカー外交推進議員連盟に所属する議員が参加した。同大会は98年に始まり06年の第7回以降中断していた。国交正常化50周年(22日)を前に、9年ぶりに開催された。韓日議員連盟会長を務める徐清源議員は、「両国関係に対する国民の感情が少しは和らぐきっかけになったと思う」と述べた。

12日■オバマ米大統領、訪米延期を理解

 朴槿惠大統領は、オバマ米大統領と電話で約20分間会談し、訪米を延期したことについて理解を求めた。オバマ大統領は、「中東呼吸器症候群(MERS)対応に専念するため、訪米を延期した決定を十分に理解する。MERS対応のため、必要な支援を提供する準備を整えている」として、「最も都合の良い早い時期の訪米に向け、韓国側と必要な協議を行うよう指示した」と伝えた。朴大統領は「首脳会談の日程が再調整され、早期にオバマ大統領と再会することを期待している」と述べた。

11日■国務総理候補の与野採択合意ならず

 新国務総理に内定している黄教安氏に対する国会人事聴聞会が、8~10日に実施された。与野党は人事聴聞報告書の採択をめぐって協議したが、意見の相違により報告書の採択には至らなかった。与党セヌリ党の曺海珍・院内首席代表は「合意できなかったので、再度議論をしなければならない」と話した。しかし、翌12日に行われた国会人事聴聞特別委員会で、黄教安氏に対する人事聴聞経過報告書を与党セヌリ党が単独採決した。