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2015/07/10

<週間ダイジェスト>7月2日~7月8日

8日■勧告受け入れ与党院内代表が辞任

 与党セヌリ党の劉承旼院内代表が、党議員総会の辞任勧告を受け入れて院内代表の職を辞した。劉氏は「私の去就問題をめぐる混乱で大きく失望させたのは、私の責任が大きい」と述べて国民に謝罪した。2月に院内代表に就任した劉氏は、朴槿惠大統領と距離を置く「非朴系」で、朴大統領に近い「親朴系」の辞任要求を受けたが拒んでいた。これについては「韓国が民主共和国であることを明言した憲法1条、1項の厳格な価値を守りたかった」と述べた。

7日■北船員5人救助、3人が亡命希望

 統一部は、海洋警察が4日午後、鬱陵島近海で浸水中だった北朝鮮の船1隻から船員5人を救助したと発表した。船員の調査を行った結果、3人が韓国への亡命を、2人が北朝鮮に戻ることを希望しているという。韓国は北朝鮮に大韓赤十字社総裁名義の通知文を送付し船員を救助したことを伝えた。また、北朝鮮に戻ることを希望している2人を、南北軍事境界線がある板門店を通じて送還すると伝えた。

6日■金大中元大統領夫人が来月訪朝へ

 金大中平和センターと北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会は、北朝鮮の開城で協議を行い、故金大中元大統領夫人の李姫鎬氏が、来月5~8日の日程で平壌を訪問することで合意した。李氏は空路で平壌を訪問する。当初は陸路での訪朝を予定していたが、金正恩・第1書記が李氏の健康に配慮して提案したという。黄海上空を飛行する直行便を利用する。李氏と金第1書記との面会が実現するかは未定。

5日■世界遺産登録、両国関係発展期待

 尹炳世・外交部長官は、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録で、韓国人の強制労働の歴史が反映されたことを受け、「歴史的な事実がありのまま反映されるべきだという、私たちの原則と立場を貫き、その過程で両国の対立を避け、対話を通じて問題を解決できた」と評価し、「国交正常化50周年と関連した肯定的な動きに加え、今回の問題が対話を通じて円満に解決されたことを契機に、両国が好循環の関係発展を図っていくことを期待する」と述べた。

4日■強制動員被害者796人を新たに認定

 政府機関の「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者ら支援委員会」は、昨年入手した旧樺太(現サハリン)の豊原警察署の文書4件を分析し、同文書に収録された韓国人名簿866件を「委員会が認定する名簿」として議決したと発表した。重複者を除く846人のうち796人は既存の名簿に登録されていなかった。同委員会が認定する名簿に登録された強制動員者数は58万18人に増えた。

3日■『延坪海戦』に反発の北を批判

 北朝鮮が現在公開中の映画『延坪海戦』(原題)について、「反共和国(北朝鮮)謀略映画だ」と反発している問題について、林丙哲・統一部報道官は「北は韓国社会内部の内政に不当干渉するより自らの内部状況を省みる必要がある」と批判した。2002年6月、延坪島付近の海上で発生した韓国と北朝鮮の銃撃戦「第2延坪海戦」の実話を基に、国のために命を懸けた韓国兵とその家族、同僚、恋人らの姿を描いた。

2日■研修事故、行政自治部長官が謝罪

 地方公務員の研修団が中国でバス転落事故に遭ったことを受け、鄭宗燮・行政自治部長官は、「大切な命を失った方々と遺族に深い弔意と慰めの言葉を申し上げる」と述べ、国民にも謝罪した。鄭長官は政府の対応を説明し、犠牲者の家族を最大限支援し、負傷者の治療と事故収拾に専念すると述べた。事故は中国の吉林省・集安で1日午後3時半ごろ発生。公務員らを乗せたバス1台が橋から転落し、10人が死亡、16人がけがをした。