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2015/11/13

<週間ダイジェスト>11月5日~11月11日

11日■北の反人権犯罪、どこでも処罰を

 北朝鮮の人権問題を担当する国連のダルスマン特別報告者は、「世界のどの国の裁判所でも北朝鮮の反人権犯罪に関連した事件を扱えるようにすべきだというのが、普遍的管轄権の概念だ」とし、国連で議論を始める必要があると述べた。ダルスマン氏は、ソウル人権会議に出席するため韓国を訪れている。ダルスマン氏は、昨年の国連総会で北朝鮮の人権侵害を非難する決議案が採択された後も、北朝鮮の人権状況に変化はないと指摘した。

10日■ミャンマー総選挙は民主主義の一歩

 政府は、野党圧勝が予想されるミャンマーの総選挙について外交部報道官名義で、「ミャンマーの民主主義の発展における歴史的な一歩となる」との声明を発表した。さらに、「ミャンマーの総選挙がミャンマー国民の積極的な参加と国際社会の支援の下、平和に秩序を持って行われたことを歓迎する」とした。総選挙では、アウン・サン・スー・チー氏率いる野党、国民民主連盟(NLD)の大勝が予想されている。

9日■朴大統領支持率上昇、46・0%に

 世論調査会社リアルメーターの調査結果によると、朴槿惠大統領の支持率は前週より1・5ポイント高い46・0%だった。不支持率は1・7ポイント下がって48・3%だった。政党支持率は与党セヌリ党が前週と同じ40・6ポイント、最大野党・新政治民主連合は1・8ポイント低下して25・4%だった。次期大統領にふさわしい政治家は、セヌリ党の金武星代表が20・8%と19週連続でトップ。新政治民主連合の文在寅代表が18・2%、朴元淳ソウル市長が13・2%だった。

8日■金第1書記側近、国葬委員入らず

 北朝鮮の故金日成主席らとともに抗日パルチザン闘争を繰り広げた革命第1世代の李乙雪氏の国家葬儀委員会の委員リストに、金正恩第1書記の側近とされる崔竜海朝鮮労働党書記の名前が入っていないことに関心が集まっている。北朝鮮の朝鮮中央通信は、李氏の死去を伝える際に、金第1書記を委員長とする国家葬儀委員会を構成したと報じた。委員には金永南最高人民会議常任委員長、黄炳誓軍総政治局長、朴奉珠首相、金己男党書記、李永吉軍総参謀長ら高官171人が含まれている。

7日■尹外相がイラン訪問、核合意評価

 尹炳世・外交部長官は、イランの首都テヘランを訪れ、ロウハニ大統領を表敬訪問し、ザリフ外相と会談した。韓国の外交部長官がイランを訪れるのは2001年8月以来、約14年ぶりとなる。尹長官はロウハニ大統領と面会し、同国の核合意が東アジアの政治的問題を解決するための良い事例になると評価。両国間の協力拡大に期待を示した。ロウハニ大統領は、「韓国企業がイラン市場で活発に活動し、民間部門での協力を拡大できる」と述べた。

6日■国連国際組織犯罪防止条約に加盟

 法務部は、国連の国際組織犯罪防止条約(UNTOC)に加盟したと発表した。金賢雄・法務部長官が、米ニューヨークの国連本部でUNTOCと議定書3件の批准書を提出した。UNTOCは国連腐敗防止条約(UNCAC)と共に国際犯罪に関する国連の最も重要な条約となっている。国際的な組織犯罪に対応するため、2000年に国連総会で採択された。韓国は186カ国目の加盟国となる。

5日■盧元大統領の側近が与党に入党

 故盧武鉉・元大統領の側近で、国家情報院(国情院)の院長を務めた金万福氏が、盧氏側と対立関係にある与党セヌリ党に入党したことが明らかになった。金氏は、盧政権だった06年に国情院長に任命された盧元大統領の最側近で、セヌリ党への入党は異例だ。金氏は12年の国会議員総選挙の時から地元の釜山で出馬の準備を進めてきた。