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2016/05/20

<週間ダイジェスト>5月12日~5月18日

18日■北ダム無断放流、政府が遺憾表明

 統一部の鄭俊熙報道官は、南北軍事境界線に近い京畿道漣川郡にある臨津江のダム上流の水位が16日夜から17日未明にかけて急上昇し、北朝鮮が上流のダムを放流したとみられていることについて、「(韓国との)合意を無視した無断放流に強い遺憾の意を表する」と述べた。鄭報道官は、韓国と北朝鮮は09年に臨津江の水害防止を話し合い、ダムの放流時には事前に通知することで合意していると説明した。

17日■国会議長、議会間交流定例化提案

 日本を訪問中の鄭義和国会議長は、衆議院で開かれた「第1回韓日議会未来対話」の基調演説で、「韓国と日本は過去のパラダイム(認識)を超え未来の社会についての問題や解決策を共に議論すべきだ」と述べ、両国の国会議長をトップに議会間交流などについて話し合う「議会未来対話」の定例化を提案した。鄭議長は「政治、安保、経済問題の過去のパラダイムを超え、文化、環境、災害、情報知識など多様な分野の協力を積極的に推進すべきだ」と強調した。

16日■人口減に備え兵役特例制度廃止へ

 国防関係者は、「(徴兵による)現役兵の志願者が不足するため現役兵志願者を対象にした兵役特例制度を廃止する計画を立てた」と明らかにした。兵役特例制度とは、徴兵検査の結果、現役兵として服務できる基準を満たしているが、国家競争力の向上のため、兵役代わりに研究機関や産業団体に勤める制度。現役兵志願者を兵役特例要員として割り当てる制度は2023年に廃止する。

15日■英誌「南北統一の費用は1兆㌦」

 南北統一の費用が1兆㌦に達すると英誌エコノミストが伝えた。同誌によると、「南北が統一するための費用は推定値で約1兆㌦に達するものとみられる。これは韓国のGDP(国内総生産)の4分の3に当たるもので、費用は主に福祉で発生するだろう」と分析した。さらに「韓国の社会保障制度で2500万人もの北住民を抱きかかえなければならない。ほとんどの人が栄養不良の状態だ」と指摘した。

14日■与野指導部、釈迦誕に「協治」協調

 ソウルの曹渓寺で開かれた釈迦誕生日奉祝法要式に参加した鄭鎮碩・セヌリ党院内代表、金鍾仁・共に民主党代表、安哲秀・国民の党共同代表が並んで参加し、疎通と「協治」を強調した。朴槿惠大統領は金鍾徳・文化体育観光部長官が代読した祝辞で「国がさまざまな困難に直面しているが、仏教信者と国民が力を集めるならばどんな難関も十分に克服できるだろう」と協力を求めた。

13日■朴大統領、与野新院内代表と会合

 朴槿惠大統領は、先月の国会議員総選挙を受け新たに選出された与野党3党の新院内代表と青瓦台(大統領府)で会合した。朴大統領と与野党3党代表は会合を定例化し、四半期ごとに開くことで合意した。また、柳一鎬・経済副総理兼企画財政部長官と3党の政策委員会議長による民生経済懸案点検会議を早期開催することで一致した。会合にはセヌリ党からナンバー2の鄭鎮碩院内代表、共に民主党からは禹相虎院内代表、新党「国民の党」からは朴智元院内代表らが出席した。

12日■海洋水産部、第二砕氷研究船建造へ

 海洋水産部は、北極進出基盤の構築に向け関係官庁と共同でまとめた「2016年北極政策施行計画」を報告した。韓国はこれまで北極圏の国々と協力関係を構築し、昨年はアジアのオブザーバー国で初めて同評議会ワーキンググループの新規事業に参加する成果を上げた。今年は北極の国際規制樹立に寄与し北極研究の拡大や技術開発に注力する計画だ。さらに、砕氷能力と探査機能を強化した第二の砕氷研究船「アラオン」よりも砕氷能力と探査機能を強化した第二の砕氷研究船を建造する。