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2017/02/10

<週間ダイジェスト>2月2日~2月8日

8日■文在寅氏、来週初めにも出馬宣言

 次期大統領選で、野党陣営の有力候補である最大野党「共に民主党」の文在寅・前代表が10日に予備候補登録を行い、来週初めに出馬宣言をするなど、出馬に向けた動きを本格化する。党公認候補を決める予備選は文氏と安熙正・忠清南道知事、李在明・城南市長の三つどもえの戦いになる見通し。安氏と李氏はすでに予備候補登録と出馬宣言を行っている。

7日■韓米外相が初の電話会談、北に対応

 尹炳世・外交部長官と米国のティラーソン国務長官は、初の電話会談を行い、北朝鮮を「差し迫った脅威」と規定し、共同の対応策を講じることで一致した。尹長官は「この20年間、両国の努力にもかかわらず、北は核兵器開発の最終段階に近づいている」と指摘し「北の核問題は米国の新政権が直面した最も深刻な外交・安全保障の懸案になる。両国は北による挑発の可能性に常に準備しなければならない」と強調した。

6日■憲法裁に弾劾理由否定の意見書提出

 朴槿惠大統領に対する弾劾審判で朴大統領の代理人団を率いる李中煥弁護士は、弾劾理由を全て否定する意見書を憲法裁判所に提出したと明らかにした。憲法裁に朴大統領の意見書が出されるのは初めて。意見書には国会が提出した弾劾理由を全面的に否定する内容が盛り込まれているとされる。「陰の実力者」と呼ばれた朴大統領の親友、崔順実被告の政府高官への人事介入については知らないとし、人事は正常な手続きを踏んだと主張したとされる。

5日■大統領府への家宅捜索、方策を検討

 朴槿惠大統領に絡む疑惑を調べている特別検察官の捜査チームの李圭哲報道官は、青瓦台(大統領府)から家宅捜索を拒否されたことについて、任意提出の形で捜査に必要な資料を受け取ることなどを含めあらゆる方策を検討していると述べた。捜査チームは3日に青瓦台の家宅捜索を試みたが、立ち入りを拒否され、引き揚げた。青瓦台は「弾劾審判の判断が出ていない状況で、大統領を容疑者として明記した捜索令状で無理な捜査を行うことは憲法に反する」と遺憾を表明していた。

4日■露大使「サード配備に措置取る」

 アレクサンドル・チモニン韓国駐在ロシア大使は、米国の高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備について、「配備が行われれば、ロシアは一定の結論を下す。自国の安全を保障するため、一定の措置をとらざるを得ない」と述べた。チモニン大使は、「サードの韓国配備は、韓半島情勢や域内平和の確保と関連して危険な効果をもたらす可能性があり、平和定着にも役立たないと考える」とした。

3日■韓米国防相が会談、対北圧力で一致

 韓民求・国防部長官とマティス米国防長官はソウルで韓米国防相会談を行い、北朝鮮の挑発を抑え込むため、今年3月に予定する定例の韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォールイーグル」を例年より強化して実施することで一致。両国は合同演習を機に、北朝鮮がトランプ米政権の意志を試す目的で挑発に踏み切る可能性を警戒している。マティス氏は会談で、拡大抑止力の実行力強化策に対する重要性を認識していると述べ、韓米間で発展的に協議していこうと呼び掛けた。

2日■朴大統領65歳の誕生日、昼食会開催

 朴槿惠大統領は65歳の誕生日を迎え、青瓦台(大統領府)官邸で韓光玉・大統領秘書室長、首席秘書官全員と昼食を共にした。昨年12月9日に国会で弾劾訴追案が可決され、職務が停止されて以降、朴大統領が首席秘書官らと食事を共にするのは元日に続き2回目。朴大統領は政治的懸案について特別な言及はせず、特別検察官の聴取への対応策などについて秘書官らの意見に耳を傾けた。