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2017/04/21

<週間ダイジェスト>4月13日~4月19日

19日■大統領選へ介入やめよと北に警告

 統一部が北朝鮮に対し次期大統領選への介入をやめるよう求めた。同部は、「北は特定候補を支持する代わりに、大統領選の過程でわが国民の世論をあざむき対立をあおろうとする目的が大きい。そのような旧態依然とした行動は当然やめるべきだ」と述べた。朝鮮労働党機関紙、労働新聞は、保守勢力による政権維持を阻止するための闘争に乗り出すべきだと扇動した。

18日■選挙補助金、6政党に計約40億円

 朴槿惠・前大統領の罷免に伴い5月9日に投開票される大統領選で、中央選挙管理委員会は6政党に選挙補助金計421億4000万㌆(約40億円)を支給したと発表した。選挙補助金は政治資金法に基づき、交渉団体(20議席以上)を構成する政党に選挙補助金総額の50%が均等配分される。5席以上、20席未満の政党には総額の5%、5席未満の議席を持ち、一定の条件を満たす政党には総額の2%が支給される。残りの半分は国会議員議席数比率で、半分は国会議員総選挙の得票比率に応じて配分される。

17日■朴前大統領、収賄などの罪で起訴

 検察の特別捜査本部は、朴槿惠・前大統領を親友の崔順実被告と共謀し、サムスンなどの大企業から賄賂を受け取ったほか、崔被告が実質支配した二つの財団に巨額の資金を拠出するよう強要したなどの罪で起訴した。朴前大統領は崔被告と共謀し、サムスングループに433億㌆(約41億円)の拠出を要求、298億㌆を受け取り、ロッテグループに70億㌆、SKグループに89億㌆の賄賂を要求した罪に問われている。

16日■北朝鮮がミサイル発射するも失敗

 北朝鮮は、弾道ミサイル1発を発射したが失敗した。韓国軍合同参謀本部は、「北が咸鏡南道・新浦付近から未詳のミサイルを発射したが、失敗したとみられる」と明らかにした。北朝鮮が発射したミサイルの種類はまだ確認されていない。情報当局の関係者は「発射に失敗したミサイルは、5日に新浦付近から発射したものと同系列だとの見方に重点を置いている。地上の発射施設から遠くまで飛ばせなかったとみられる」と伝えた。

15日■金正恩氏出席して軍事パレード開催

 北朝鮮が、故金日成主席の生誕105年(太陽節)に合わせ、平壌で大規模な軍事パレード(閲兵式)を開催した。金正恩・朝鮮労働党委員長は、スーツ姿でひな壇に登場した。閲兵式では崔龍海・党副委員長が演説し、「米国の新政権は主権国家に対する軍事的攻撃を続け、世界平和と安全を厳重に脅かしている。米国が無謀な挑発をするなら、直ちに打撃する。全面戦争には全面戦争で、核戦争には核打撃戦で対応する」と強調した。

14日■サイバー防衛強化に約236億円投入へ

 韓国軍当局が、昨年9月に発生した軍エリア内の〝イントラネット〟のハッキング事件を機にサイバー防衛力の拡充を加速化させる計画だ。国防部が公開した18~22年の国防中期計画によると、軍のサイバー防衛力を強化するための予算2465億㌆(約236億円)が戦力運営分野に含まれた。ハッキングによる軍事機密の流出防止に向け、ネットワーク、ハードウエア、ソフトウエア、暗号装置などのサイバー防衛システムや人材を強化する。

13日■支持率、文氏44・8%・安氏36・5%

 世論調査会社のリアルメーターが発表した次期大統領選(5月9日投開票)有力候補の支持率調査結果で、進歩(革新)系の最大野党「共に民主党」の文在寅候補が前週より2・6㌽上昇の44・8%で15週連続の首位となった。中道系「国民の党」の安哲秀候補が2・4㌽上昇の36・5%で文氏を追う。支持率を地域や年齢別に見ると、文在寅氏は保守の地盤である大邱・慶尚北道を除く全地域と40代以下の全年齢層でトップに立った。安哲秀氏は大邱・慶尚北道、50代、60代以上、保守層から最も高い支持を受けた。