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2017/08/04

<週間ダイジェスト>7月27日~8月2日

2日■放送通信委員長「公共放送正常化を」

 新たに就任した李孝成・放送通信委員長は就任あいさつで、「先頭に立って、国と社会の誤りを指摘し、権力の不正を告発し、是非を問うべきだった公共放送が、その社会的責任を果たせずにいる。自由で独立した放送だけが、放送法に定められている放送の公正性、公益性といった公的責任を果たせる。正常でない放送を、正常に戻さなければならない」と指摘した。

1日■北拒否で南北赤十字会談実現せず

 北朝鮮は、南北離散家族の再会事業を話し合うため韓国が開催を提案していた南北赤十字会談に応じなかった。韓国政府は7月17日、南北赤十字会談を8月1日に開くことを北朝鮮に提案した。統一部の当局者は、「これからも離散家族などの人道問題の解決や軍事的緊張の緩和に向け多角的な努力を続ける」と強調した。

31日■文在寅大統領の支持率74%に上昇

 韓国世論調査会社のリアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は74・0%で、前週に比べ1・6㌽上昇した。2週連続の下落から上昇に転じた。不支持率は19・2%だった。リアルメーターは文大統領の支持率上昇について、「大企業や富裕層に限定した増税の方針が広く支持された」と分析した。政党支持率は、進歩(革新)系与党「共に民主党」が前週から2・2㌽上がり52・6%となった。野党4党はそろって支持率を下げた。

30日■KAI、タイにT―50を8機輸出

 韓国航空宇宙産業(KAI)が、タイに軍事用航空機T―50を8機輸出することになった。契約額は約2億6000万㌦(約2900億㌆)。今回の契約は2015年にタイ空軍が「T―50」4機を購入後、追加で行われた。KAIは、タイに20年5月まで、T―50を全て納入する計画だ。これでKAIは、T―50をインドネシアに16機、イラクに24機、フィリピンに12機、タイに12機の計64機(約29億3000万㌦)を輸出することになった。

29日■大統領府、前政権文書を記録館移管

 青瓦台(大統領府)の朴洙賢報道官は、「国政記録秘書官室は、17~18日に国家安保室などで見つかった前政権の大統領記録物の大統領記録館への移管を完了した」と話した。移管した記録物は国家安保室などで見つかった各種の文書のほか、視聴覚記録物など1290件で、DVDやCD、写真、近距離通信用無線機なども含まれている。資料が発見された場所は国家安保室(873件)、通商秘書官室(297件)、総務秘書官室(18件)、海外言論秘書官室(11件)など多岐にわたっている。

28日■夏の災害対策「青瓦台が司令塔に」

 文在寅大統領は首席秘書官・補佐官会議で、近ごろ頻発している集中豪雨など夏の災害・事故への対策を点検した上で、「一般的な災難・災害と重大な災難・災害を区分する基準を作り、一般的な災難・災害の場合は国務総理と行政安全部長官がコントロールタワーの役割をするが、この場合でも青瓦台がサポートしなければならない」と説き、政府の組織改編が落ち着くまでの災害対策は、青瓦台が特別非常勤務体制を敷いて臨むよう指示した。

27日■元大統領秘書室長らに実刑判決

 朴槿惠前政権で、政権に批判的な芸術家や俳優ら文化・芸術界関係者や団体をリストアップした「ブラックリスト」の作成を指示・主導した罪に問われた元大統領秘書室長の金淇春被告らに対する判決公判が、ソウル中央地裁で開かれ、金被告に懲役3年(求刑懲役7年)、元文化体育観光部長官の金鍾徳被告に懲役2年(同5年)が言い渡された。同じくブラックリストに関わった罪に問われた前文化体育観光部長官の趙允旋被告に対しては懲役1年、執行猶予2年(同6年)を言い渡した。