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2017/08/11

<週間ダイジェスト>8月3日~8月9日

9日■米戦略爆撃機B1B韓半島へ飛来

 米軍のB1B戦略爆撃機2機が、韓半島上空を飛行した。B1BはB52、B2と並ぶ米軍の3大戦略爆撃機で、米領グアムの空軍基地を飛び立ち、韓半島を東から西に飛行してグアムに帰還した。この際、韓国空軍の戦闘機(KF16)2機がB1B編隊と合同で飛行訓練を行った。米国が韓半島上空にB1B編隊を展開したのは先月30日以来、9日ぶり。

8日■外国人容疑者の緊急出国停止導入

 政府は、死刑や無期懲役、または3年以上の懲役や禁固に当たる犯罪を犯したと疑われる外国人に対し、捜査機関が「緊急出国停止」を要請できるようにする出入国管理法の一部改正案などを閣議決定した。改正案によると、捜査機関は外国人の容疑者が証拠を隠滅したり逃亡したりする恐れがある場合、出入国管理公務員に出国停止を要請できる。現行の出入国管理法には外国人に対しては関連条項がない。

7日■サムスントップに懲役12年求刑

 朴槿惠前大統領と親友の崔順実被告への贈賄罪などに問われているサムスングループの事実上のトップ、李在鎔被告(サムスン電子副会長)の論告求刑公判が、ソウル中央地裁で開かれ、政府から独立して国政介入事件を捜査した特別検察官側は懲役12年を求刑した。判決公判は25日午後2時半に開かれる。特別検察官側は、「典型的な政経癒着による腐敗犯罪で、国民主権の原則と経済民主化という憲法的価値を大きく毀損した」と主張した。

6日■国連、北朝鮮への新たな制裁を決議

 国連安全保障理事会は、北朝鮮の主力輸出品である石炭や鉄・鉄鉱石など、主な鉱物、水産物の輸出を全面的に禁止する新しい制裁決議を中国とロシアを含む全会一致で採択した。先月、北朝鮮の2回にわたる大陸間弾道ミサイル(ICBM)級のミサイル発射実験を受けた安保理の対応措置で、北朝鮮が先月4日に初めての発射実験を行ってから33日後となる。北朝鮮の石炭や鉄鉱石、水産物の輸出禁止措置により、年間10億㌦(約1100億円)の資金を遮断する効果があると見込まれる。

5日■康外相、比で多国間外交デビューへ

 康京和・外交部長官が、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)をはじめとするASEAN関連会議に出席するためフィリピン・マニラへ向けて出発した。外交部は「政府は会議で国際社会が団結し、北の核が不要であるという確固たるメッセージを発信し、(国連)安保理関連決議の忠実な履行などを通じて北の非核化をけん引しながら、韓半島の平和構築のために今後も協力していく必要性を強調する」と話した。

4日■宋国防相が韓米連合司令部を訪問

 宋永武・国防部長官は、先月中旬の就任後、初めて韓米連合司令部を訪問し、今月中に実施する韓米合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)に向け万全な準備をするよう指示した。宋長官は、北朝鮮が先月2回にわたり大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星14」を発射したことに触れ、「北の挑発に徹底して備えるとともに、実戦的なUFG演習になるよう万全を期してほしい」と指示した。

3日■文在寅大統領支持率70・3%に下落

 韓国世論調査会社のリアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は70・3%となり、前週に比べ3・7㌽下落した。不支持率は3・0㌽上昇した22・2%になった。文大統領の支持率は前回の調査では超高所得層への増税推進などにより2週連続の下落から上昇に転じていた。リアルメーターは米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」の追加配備決定など政策の混乱、マンション価格高騰の報道などが影響したと分析した。