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2018/08/24

<週間ダイジェスト>8月16日~8月22日

22日■韓米が駐留費負担の6回目協議

 2019年以降の在韓米軍の駐留経費負担(思いやり予算)を話し合っている韓国と米国は、ソウルで第6回協議を始めた。負担額や負担金項目の新設などを巡り、23日まで激しい駆け引きを繰り広げることになる。韓国側の負担金は在韓米軍で勤務する韓国人の人件費、米軍基地内の施設建設費、軍需支援費などの名目で使用されている。現行の9回目の協定は今年12月31日に期限を迎えるため、19年から適用される新たな協定を年内に締結する必要がある。

21日■DMZの見張り所一部撤収で合意

 宋永武・国防部長官は、国会国防委員会の全体会議で、非武装地帯(DMZ)に設置された南北の見張り所からの兵力と装備の試験的な撤収について、「(北朝鮮と)10カ所程度を撤収することにした」と述べた。さらなる撤収も可能だとし、「先に一つ、二つ撤収して増やしていこうということだ」と説明した。南北は7月31日の将官級軍事会談で、試験的な撤収などについて意見の一致をみたとされる。

20日■文大統領支持率ワースト56・3%

 世論調査会社リアルメーターが発表した調査結果によると、文在寅大統領の支持率は前週に比べ1・8㌽下落した56・3%となった。同社の調査で就任以降、最低を記録した前週を下回った。不支持率は2・0㌽上昇の38・4%だった。文大統領の支持率下落の理由について、元秘書に性暴力を加えた罪に問われた安熙正・前忠清南道知事に無罪判決が言い渡されたことが政府や与党への不信感を強めたと分析した。

19日■文大統領、コフィ・アナン氏を哀悼

 文在寅大統領はコフィ・アナン元国連事務総長(80)が死去したことについて、「世界の人々と共に故人の冥福を祈り、韓国国民の悲しい気持ちを伝える」と哀悼の意を表した。文大統領はSNS(交流サイト)に、「われわれは平和のため、苦しい道を歩んだ友人を失った。紛争があるところにアナン氏がいて、彼がいるところから対話が始まったことを記憶する」と書き込んだ。また、韓半島の平和に向けたアナン氏の応援を胸に刻むと記した。

18日■南北、共同連絡事務所運営で合意

 北朝鮮の開城工業団地内に開設される南北共同連絡事務所の構成や運営について、南北が事実上合意に至った。南北は今月中に開所することを目標に、開城工業団地内施設の改修工事を進め、連絡事務所の構成や開所後の運営について協議を続けていた。所長については、韓国側は次官級にするもようだ。連絡事務所の構成や運営に関する協議が終わったことを受け、南北は来週後半にも行われる開所式をどのように実施するかについて協議を始めた。

17日■韓国・カタール、外相会談開催

 康京和・外交部長官は、ソウルでカタールのムハンマド外相と会談し、両国の関係強化などについて議論した。康長官は「韓国とカタールは長期間、互恵的な関係を築いてきた」として、さらなる関係強化に期待を示した。これに対し、ムハンマド外相は「(両国は)主にエネルギー分野で協力してきたが、別の分野にも協力を拡大することを望む」と要請した。

16日■文大統領、与野党5党代表と会談

 文在寅大統領は、青瓦台(大統領府)で与野党5党の院内代表と昼食会を行い、与野党と政府による常設協議体の本格的な稼働や韓半島の非核化に向けた協力などを盛り込んだ合意文を採択した。青瓦台の金宜謙報道官と各党の院内報道官が合同会見で明らかにした。文大統領と与野党の院内代表との会合は昨年5月以来となる。金報道官によると、文大統領と5党の院内代表は常設協議体の構成のほか、8月の臨時国会で可決する法案、今年3回目となる南北首脳会談への協力について合意した。