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2018/11/09

<週間ダイジェスト>11月1日~11月7日

7日■DMZで戦死者推定の遺骨発見

 軍事合意に基づいて地雷や爆発物の除去作業が行われている江原道鉄原のDMZ(非武装地帯)のファサルモリ高地で、韓国戦争で戦士した兵士2人のものとみられる遺骨が見つかった。韓国軍兵士かどうかは精密鑑定が必要。同地では先月24日にも、韓国軍兵士と確認された遺骨二柱と、認識票などが見つかっている。

6日■国際電気通信連合理事国に選出

 韓国科学技術情報通信部と外交部は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた国際電気通信連合(ITU)の理事国投票で、韓国がアジア太平洋の理事国(13カ国)のうちの1国として選出されたと明らかにした。1989年にITU理事国に初選出されてから、8回連続で選ばれたことになる。ITUは国際周波数の割り当てや技術標準化などを担う国連傘下の情報通信技術専門機関で、理事国はITUの戦略計画樹立などに参加する。

5日■韓米が海兵隊合同演習を再開

 韓半島の非核化や平和定着に向けた南北・朝米対話の円滑な推進のために中止していた韓米海兵隊合同演習(KMEP)が約6カ月ぶりに再開された。両国は浦項で、韓国海兵隊と沖縄に駐留している米海兵隊第3海兵遠征軍が参加する訓練を2週間実施する。計約500人が参加し、韓国型水陸両用強襲車(KAAV)などが動員される。同演習は韓半島の非核化や平和定着に向けた外交努力を後押しするため、5月から約6カ月間中止となっていた。

4日■非武装地帯の見張り所撤収開始

 韓国と北朝鮮は、非武装地帯(DMZ)内にある見張り所(GP)のうち、試験的に撤収することにした11カ所ずつのGPに黄色い旗を掲げ、撤収手続きを始めた。国防部は今月末までにGPの兵力や装備の撤収、破壊などの措置を完了し、12月中に双方が検証する手続きなどを終える方針を明らかにした。南北は9月19日に署名された軍事分野合意書で、年末までにそれぞれ11カ所のGPを試験的に撤収することで合意していた。

3日■韓国空軍初の空中給油機導入

 韓国軍関係者は、空軍が初めて導入する空中給油機1機が12日に韓国に到着するとして、1カ月間「受諾検査」を行う方針を明らかにした。受諾検査は軍に引き渡された兵器などについて、規定の品質要求水準を満たしているかどうかを調べる手続き。給油対象機種は韓国空軍主力のF15KやKF16、来年から2021年までに40機が導入される最新鋭ステルス戦闘機F35Aなど。空中給油機が導入されれば、戦闘機の空中作戦時間が1時間以上増える。

2日■南北が連絡事務所で所長会議

 北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所で、千海成・統一部次官と北朝鮮の田鍾秀・祖国平和統一委員会副委員長による所長会議が行われた。会議では、韓半島西側を走る京義線鉄道の北朝鮮区間の共同調査や平壌芸術団のソウル公演など、当初は10月に行う予定だった南北協力事業に関して協議したもようだ。韓国戦争などで生き別れになった離散家族の問題を話し合うため今月に開催予定の南北赤十字会談についても、詳細を話し合ったとみられる。

1日■文大統領の支持率下落で55・5%

 韓国の世論調査会社、リアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は前週より3・2㌽低い55・5%で、5週連続の下落となった。不支持率は3・4㌽上昇の39・0%だった。リアルメーターは支持率の下落について、株価の急落や長期失業者の増加、景気先行指数の下落など経済指標の悪化が主に影響したと分析した。政党支持率は、与党「共に民主党」が前週より1・5㌽低い40・5%で5週連続下落。最大野党「自由韓国党」は2・3㌽上昇した21・8%。